NY円相場、反発 1ドル=158円05〜15銭 米長期金利の上昇一服で
#為替概況 #為替・金利 #マーケット
2025/1/10 7:45
【NQNニューヨーク=矢内純一】9日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに反発し、前日比25銭円高・ドル安の1ドル=158円05〜15銭で取引を終えた。米債券市場で長期金利の上昇が一服した。日米金利差の拡大観測が後退し、円買い・ドル売りが入った。
前日に約8カ月ぶりの高水準を付けていた米長期金利が9日は低下する場面があった。外為市場では10日発表の2024年12月の米雇用統計の発表を前に円売り・ドル買いの持ち高を整理する動きが出やすかった。半面、米連邦準備理事会(FRB)の複数の高官が利下げに慎重な姿勢を示したことは円の上値を抑えた。
FRBのボウマン理事は9日の講演で24年12月の追加利下げについて「政策の調整段階で最後のステップになると考えて支持した」と述べ、利下げはひとまず12月で停止するのが適切との考えを示唆した。フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は「(利下げを)いったん休止し、事態の進展を見守るのが適切だ」との認識を示したと伝わった。
円の高値は157円59銭、安値は158円15銭だった。
円は対ユーロで反発し、前日比50銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=162円85〜95銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで3日続落し、前日比0.0020ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0295〜305ドルで取引を終えた。9日発表の24年11月のユーロ圏の小売売上高が市場予想を下回り、ユーロ売り・ドル買いが出た。半面、米長期金利の上昇一服でユーロ買い・ドル売りが入りやすく、ユーロは底堅かった。
ユーロの安値は1.0292ドル、高値は1.0319ドルだった。