【2月第3週振り返り】
実に乱高下の1週間でした。
2月18日金曜 日経平均400円超安(9時25分)
NYダウ622ドル安
引き続きウクライナ情勢への懸念が広がっています。NYダウは622ドル安と今年最大の下げ幅となりました。ナスダック市場は407ポイント安、S&P市場は94ポイント安でした
日経平均は337円安で始まって9時25分現在400円安と下げ幅を拡大しています。マザーズ市場は700ポイント割れ、厳しい展開が続いています
2月17日木曜日 日経平均28円安スタート
米国株式市場もみ合い
昨日の米国株式市場は小動きでした、NYダウは一時300ドル超下がったところもありましたが、引けは54ドル安、ナスダック市場は15ポイント安、一方S&P市場は3ポイント高でした。ウクライナを巡る情勢は依然不透明との観測です
日本市場は昨日大きく上げましたが本日日経平均は28円安で始まったものの、9時5分現在100円安と下げ幅を拡大しています。本日も動きづらい展開かもしれません
2月16日水曜日 日経平均500円超高
NYダウ422ドル高
ロシアがウクライナ国境から軍を撤退させているとのニュースで株式市場は大きく上げています。NYダウは422ドル高、ナスダック市場は348ポイント高、S&P市場は69ポイント高と3指数共大きく上昇しました
日経平均は403円高で始まって9時30分現在520円高と上げ幅を拡大中です。本日は久しぶりに気持ちよく上げ続けそうです
NYダウ3日続落
週明けの米国株式市場は先週末に引き続き安い展開です、NYダウは171ドル安、ナスダック市場は0.2ポイント安、S&P市場は16ポイント安でした
日経平均は103円高と反発して始まってきましたが、9時5分現在30円高にまで上げ幅を縮小しています。日経平均も27000円は値頃感もあるので比較的底堅い動きです
2月14日月曜 週明け日経平均600円超安(9時7分現在)
先週末NYダウ503ドル安
日本の連休中、米国株式市場は大きく下げました。NYダウは木曜、金曜の二日間で1000ドル超下げ、ナスダック市場も連日300ポイント超下げ、S&P市場も連日80ポイント超下げるという有様でした。1月の消費者物価が7.5%も上昇したことと、ウクライナ情勢悪化を嫌気したものです。
週明けの日経平均は390円安で始まったものの、9時7分現在600円超下げています、マザーズ市場も3%超下げています。水準的にはかなり安いと思いますが、投資家の気崩れもあり、今週も荒れ模様が続きそうな気配です。
【2022年2月18日株レポート】
「ウクライナ情勢は引き続き予断を許さないとみられており、不安定な相場が続くか!」
18日の国内株式市場で日経平均株価は続落し、前営業日比110円80銭安の2万7,122円07銭で終えました。
本日は、ウクライナ情勢への警戒感からNYダウが622ドル安と今年最大の下落となりました。これを受けた国内株式市場も売りが先行し、日経平均株価の下げ幅は一時400円を超しました。ただ、日本時間午前10時過ぎにブリンケン米国務長官が、ロシアがウクライナに侵攻しないことを条件に、ロシアのラブロフ外相による来週の会談要請を受諾した、との報道が流れると下値に買いが入り日経平均株価は急速に下げ幅を縮小しました。一時割り込んだ2万7,000円台を回復し、後場に入っても前日比100円安前後での一進一退が続きました。
【業種別】
では、海運が3%超高となり、輸送用機器、医薬品など上昇しました。一方、鉱業、ゴム製品、空運などが下落しました。
【個別銘柄】
では、【9101】日本郵船を筆頭に海運株の強さが目立ったほか、【6532】ベイカレント・コンサルティングや【7974】任天堂などがしっかりした値動きでした。一方、【6954】ファナックが6%近い下落率となったほか、【4661】オリエンタルランドがマドを開けて長い陰線を形成しました。【6098】リクルートホールディングスにも売りが続きました。一方、値下がり率トップは、【6464】ツバキ・ナカシマで今期減益・減配見通しをネガティブ視する動きが続いたほか、【7816】スノーピークが直近ストップ高の反動安が続きました。【6481】THKは外資系証券による投資判断引き下げ観測で軟調。値持ちの良かった【7731】ニコンなども利益確定売りに押されました。値上がり率上位では、【9104】商船三井との造船契約締結を発表した東証2部の【7018】内海造船の急騰に刺激を受け、【7014】名村造船所が一段と騰勢を強めました。その他、【7747】朝日インテックや【5491】日本金属など直近で騰勢を強めた材料株に短期資金が向かいました。
【チャート分析】
本日の日経平均株価・日足はヒゲを伴う「中陽線」となりました。心理的節目2万7,000円を終値で上回って底堅さはありますが、5日移動平均線(2万7,152円02銭)は奪回できませんでした。上方向では16日と17日に上値を抑えた25日移動平均線(2万7,358円44銭)が強力な抵抗線と見られます。目先は2万7,000円台前半での値固めの局面が続きそうです。
【来週の見通し】
来週の日経平均株価は、神経質な展開と想定します。21日米国株式市場はワシントン誕生記念日のため休場、国内も23日天皇誕生日祝日があることで週前半は材料難となります。現物の売買代金は減少し、主力株中心に方向感が出づらい展開が予想されます。17日の後場はロシアの国営通信社が「ウクライナ政府軍がウクライナ東部の新ロシア勢力に対して砲撃を行った」との報道で先物が大幅に下げる場面があり、一方、18日は来週後半にも米露外相会談が開催されると伝わったことで下げ幅を縮小する場面があるなど、ウクライナ情勢に関するヘッドラインに一層警戒が強まる雰囲気になっており、アジア株の動向も交え取引時間中の積極的な売買も手控えらると想定します。
東証1部の売買高は11億2,566万株、売買金額は概算で2兆8,069億円でした。
『本日の新興市場】
で日経ジャスダック平均株価、東証マザーズ指数は共に続落しました。日経ジャスダック平均株価は前営業日比1円03銭安い3,596円45銭でした。【6145】NITTOKUや【4582】シンバイオ製薬が下落しました。半面、【3841】ジーダットや【3094】スーパーバリューは上昇しました。東証マザーズ指数は終値ベースで前営業日比1.36ポイント安い708.81と、連日で昨年来安値を更新しました。17日の米ハイテク株安を受けて投資家心理が弱気に傾き、成長株が多いマザーズ銘柄には売りが先行しました。ウクライナ情勢を巡る警戒感も重荷となり、一時は2020年4月以来約1年10ヶ月ぶりに節目の700を割り込みました。午後になると米ナスダック100株価指数の先物が上昇したことを手がかりに買いも入り、指数は上げに転じる場面もありました。【2438】アスカネットや【4268】エッジテクノロジーが下落しました。一方、【6092】エンバイオ・ホールディングスや【4074】ラキールが上昇しました。
2月18日【本日の言葉】
「他人を見て何をすべきかを知る者もいれば、何をすべきでないかを知る者もいる。」(社会哲学者/エリック・ホッファー)
先人たちが過去に通ってきた出来事からは、現在もたくさんの学ぶべきことがあります。それには、成功事例だけでなく、失敗事例も含まれているのです。なぜなら、自分が本当に画期的だと思った手法や商売であっても、すでにそのことに取り組んだ事例があれば、その過程を参考にし、新たな知恵を授かることも多々あるからです。他人の失敗ばかりに目を向け、批判することをやめ、そこから何をすべきで、何をすべきではないかを学べば、これほどの生きた教科書はないのです。