【2022年10月31日株レポート】
「日経平均株価は急反発、米国株大幅高を好感しリスク選好の地合い!」
31日の国内株式市場で日経平均株価は大幅反発し、前週末比482円26銭高の2万7,587円46銭で終えました。
本日の国内株式市場は、終始リスク選好の地合いとなりました。前週末の米国株式市場では、市場予測を上回る企業決算が相次いだことが投資家のセンチメントを強気に傾けました。NYダウは800ドルを超える大幅高で6営業日続伸したほか、ナスダック総合株価指数も3営業日ぶりに急反発をみせ、上昇率でダウを上回りました。これを受けて国内株式市場も主力株をはじめ幅広い銘柄が買い優勢となり、日経平均株価は引け間際に500円近い上昇をみせ、約1ヶ月ぶりの高値水準に浮上しました。半導体セクターに投資資金が流入したほか、米国株市場同様に好決算銘柄への買いが全体指数を押し上げました。
【業種別】
では電気機器、機械、海運などが大幅上昇となり、下落はガラス・土石と石油・石炭の2業種のみで、倉庫・運輸が小幅な上昇にとどまりました。
【個別銘柄】
では、売買代金で首位を争った【6920】レーザーテックと【9984】ソフトバンクグループがいずれも大幅に買いが優勢だったほか、【8035】東京エレクトロンにも買い戻しの動きがみられました。【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも堅調でした。その他にも、決算を発表したM&A関連企業の株価が大きく動いており、前期が大幅増益着地で今期も大幅増益見通しとなった【9552】M&A総合研究所や【2760】東京エレクトロン デバイスなどがストップ高を演じました。半面、【4661】オリエンタルランドが冴えず、【6702】富士通、【4062】イビデンもやや売りに押されました。その他にも、上期が大幅減益となった【2127】日本M&Aセンターホールディングスが急落し、今期減益計画の【6080】M&Aキャピタルパートナーズが大幅安となりました。
【チャート分析】
31日の日経平均株価・日足は上下に短いヒゲを伴う「大陽線」となり、買い意欲の強さを示しています。10日移動平均線(2万7,200円60銭)が、200日移動平均線(2万7,177円39銭)を下から上に突き抜け、「ゴールデンクロス」となり強気相場を示唆し、買いシグナルが点灯しています。また、一目均衡表では11月1日に雲のねじれが出現しているため、明日以降のトレンドが注目されるところです。
東証プライム市場の売買高は12億2,850万株、売買金額は概算で3兆1,853億円でした。
31日の新興企業向け株式市場で東証マザーズ指数は小幅ながら3営業日続落しました。終値は前週末比0.19ポイント(0.03%)安い745.54でした。米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベントを控え方向感に欠いた展開でしたが、新規株式公開(IPO)銘柄の売買は活発でした。
【東証グロース市場】
では、【4592】サンバイオ、【4168】ヤプリが売られました。一方、【5126】ポーターズ、【9552】M&A総合研究所、【9219】ギックスが買われました。