【2022年11月1日株レポート】
本日の株式相場状況
「日経平均株価は小幅続伸、米株安受け利食い誘発も頑強な値動き続く!」
1日の国内株式市場で日経平均株価は続伸し、前営業日91円46銭高の2万7,678円92銭で終えました。
本日の国内株式市場は、リスクを取る動きが優勢でした。前営業日に日経平均株価は500円近い上昇をみせていましたが、米国株式市場は長期金利上昇などを嫌気して主要株価指数が揃って反落したことで、本日は目先筋の利食い圧力も観測されました。しかし、香港ハンセン指数が大幅高に買われたのをはじめ、アジア株式市場が総じて強い動きとなり、これが投資家心理を支える格好になりました。今週2日(日本時間3日未明)に予定されるFOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見を控え、積極的な買いは入りませんでしたが、先物主導のインデックス買いが全体相場に浮揚力を与えている様子となっています。
【業種別】
では卸売、鉄鋼、食料品などが上昇した一方、金属製品、海運、電気・ガスなどが下落しました。
【個別銘柄】
では、売買代金で首位を争った【6920】レーザーテックと【9984】ソフトバンクグループがいずれも終始買いが優勢でした。【4385】メルカリが活況高を演じ、【6861】キーエンスも物色人気になりました。その他にも、【2914】JTの上げ足が目立ちました。【6632】JVCケンウッドが急騰し、【6028】テクノプロ・ホールディングスも値を飛ばしました。半面、【7203】トヨタ自動車が軟調、【9101】日本郵船なども売りに押されました。その他にも、【6971】京セラが大幅安となったほか、【6981】村田製作所なども値を下げました。
【チャート分析】
1日の日経平均株価・日足は「小陽線」となりました。前日に続いて75日移動平均線(2万7,578円89銭)を終値で上回る展開となりました。ローソク足は下ヒゲが長めで、買い意欲が窺えます。日足・一目均衡表のねじれを経て上昇し、雲領域に差し掛かりました。薄い雲(上限は2万7,750円53銭)を上抜け、上げ歩調を強めるかが焦点となりそうです。
東証プライム市場の売買高は12億3,255万株、売買金額は概算で3兆1,220億円でした。
1日の新興企業向け株式市場で東証マザーズ指数は小幅ながら4営業日続落しました。終値は前営業日比0.08ポイント(0.01%)安い745.46でした。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表とパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見を3日未明(日本時間)に控え、持ち高調整の売りが出ました。もっともマザーズ指数は高値圏で推移する場面もありました。このところグロース銘柄は下げが続いていたため、短期的な戻りを見込んだ買いが入りました。好材料が出た銘柄や値動きが大きい銘柄への買いも目立ちました。
【東証グロース市場】
では、【4592】サンバイオ、【4478】フリーが売られました。一方、新作ゲーム期待が続く【4393】バンク・オブ・イノベーションは10年来高値を更新しました。