「日経平均株価は上値重く、米株続伸受け強気優勢も後半伸び悩み!」
25日の国内株式市場で日経平均株価は続伸し、前営業日比275円38銭高の2万7,250円28銭で終えました。
本日の国内株式市場は終始買い優勢の展開でした。前日の米国株式市場では引き続きFRBが金融引き締めピッチを減速させるとの観測を拠りどころに、景気敏感株やディフェンシブ関連などを中心に投資資金が流入し、NYダウは400ドル以上の上昇を見せました。これを受けて国内株式市場でも空売り筋の買い戻しや値ごろ感に着目した実需の買いが全体相場を押し上げました。後場寄りには先物主導で日経平均株価は一段高に買われる場面も見受けられました。これは、前日の大幅安に続いて本日も軟調展開が続いていた香港株式市場が、一転してプラス圏に切り返したことが背景にあると考えられます。これにより国内株式市場でも投資家心理が改善、日経平均株価の上げ幅は一時360円あまりに広がる場面もありました。しかし、2万7,000円台前半は戻り売り圧力も強く、その後は再び上げ幅を縮小して取引を終えました。
【業種別】
では全33業種が上昇。薄く広く買われた感がありますが、その中でも海運、ゴム製品、石油・石炭の3業種は2%を超える上昇となりました。
【個別銘柄】
では、本日も断トツの売買代金をこなしている【6920】レーザーテックが上値追いを継続。【6594】日本電産、【6861】キーエンスなどが買われ、【6758】ソニーグループ、【6981】村田製作所、【7741】HOYAなども上昇しました。その他、【6996】ニチコンや【6262】ペガサスミシン製造が物色人気となりました。半面、【4519】中外製薬が売られ、【2413】エムスリーも値を下げました。【4344】ソースネクストが大幅安となり、【6200】インソース、【2353】日本駐車場開発などの下げも目立ちました。
東証プライム市場の売買高は10億4,008万株、売買金額は概算で2兆7,990億円でした。
25日の新興企業向け株式市場で東証マザーズ指数は続伸しました。終値は前営業日比11.15ポイント(1.53%)高い737.64でした。9月15日以来およそ1ヶ月ぶりの高値水準。前日の米株高を背景に投資家心理が改善し、国内の新興市場でも幅広い銘柄に買いが入りました。25日の香港株式市場のハイテク株高も支援材料となりました。
【東証グロース市場】
では、【6579】ログリー、【5032】ANYCOLORが買われました。一方、【4480】メドレー、【4475】HENNGEが売られました。