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入管職員が収容中のクルド人に暴行 国に賠償命令 東京地裁


配信 2023年4月20日 11:34更新 2023年4月20日 13:00
毎日新聞 毎日新聞社

 東日本入国管理センター(茨城県牛久市)の職員から暴行を受けたことで心的外傷後ストレス障害PTSD)を発症したとして、クルド人男性(44)=仮放免中=が国に約1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(篠田賢治裁判長)は20日、国に22万円の支払いを命じた。

 訴状によると、男性は2007年に来日し、日本人女性と結婚。難民申請したが認められず、16年5月に東京入国管理局(現・東京出入国在留管理局)に収容され、17年2月に同センターに移送された。19年1月に睡眠薬がほしいと職員に頼み、断られたため大声で抗議したところ、複数の職員から鼻と口を10~15秒間塞がれるなどし、保護室に連行され、後ろ手に手錠をかけられたとしている。

 男性側は訴訟で、職員の対応は暴行に当たり、PTSDの他に心が落ち着かなくなるパーソナリティー障害も発症したと主張。これに対し、国側は男性が職員の腹を蹴るなどしたため、制圧や隔離措置を実施したと反論し、請求を棄却するよう求めていた。【遠藤浩二