バンブーズブログ

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NYダウ反落、55ドル安 銀行の融資厳格化が重荷に


 
 
 
2023/5/9 5:18 (2023/5/9 5:55 更新)

【NQNニューヨーク=川上純平】8日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前週末比55ドル69セント(0.2%)安の3万3618ドル69セントで終えた。米連邦準備理事会(FRB)の調査で米銀行の貸し出し態度が厳しくなっていることが分かり、企業活動の悪化につながるとの懸念が出た。半面、経営不安に揺れる地域銀行株への買い戻しは米株相場を支えた。

FRBが8日に発表した1〜3月期の融資担当者調査によると、大企業・中堅企業の商工業ローン向けの貸し出し基準は前回の調査に比べ厳しくなった。企業の資金調達環境が悪化することで、米景気の冷え込みにつながるとの懸念が相場の重荷となった。

半面、米地銀株の上昇は投資家心理の悪化に歯止めをかけた。パックウエスト・バンコープは財務の補強を目的に減配すると発表し、株価は一時30%上昇した。米規制当局が空売りなど金融株の取引規制を検討するとの思惑が市場で意識されたこともあり、ウエスタン・アライアンス・バンコーポレーションやザイオンズ・バンコーポレーションも上昇した。

ダウ平均の構成銘柄ではドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスや工業製品・事務用品のスリーエムが下落した。一方、今週に決算発表を控える映画・娯楽のウォルト・ディズニーは上昇。クレジットカードのアメリカン・エキスプレスも買われ、相場を支えた。

ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。前週末比21.505ポイント(0.2%)高の1万2256.918で終えた。ネット検索のアルファベットや半導体のエヌビディアが上昇した。