《7月第3週日経平均振り返り》
7月14日金曜
「日経平均株価は小反落、上値重く方向感に欠ける展開!」
14日の国内株式市場で日経平均株価は反落し、前営業日比28円07銭安の3万2,391円26銭で終えました。
前日の米国株式市場では、NYダウは47ドル高と4営業日続伸。6月卸売物価指数(PPI)の上昇率が市場予想を下回り、インフレ懸念が後退しました。
【銘柄情報】
では、【9984】ソフトバンクグループや【6758】ソニーグループが安く、減益決算を発表した【3382】セブン&アイ・ホールディングスも売られました。また、今期業績予想の増額修正を発表した【9983】ファーストリテイリングも売りに押され下落しました。半面、【6920】レーザーテックなどの半導体関連株が高く、【7203】トヨタ自動車も堅調な動きを見せました。【6594】ニデックからのTOB(株式公開買い付け)を受けた【6121】TAKISAWAはストップ高と急伸しました。
7月13日木曜
「日経平均株価は反発、欧米株高受け大きく買い戻される展開に!」
13日の国内株式市場で日経平均株価は反発し、前営業日比475円40銭高の3万2,419円33銭で終えました。
【上昇銘柄】
では、【6920】レーザーテック、【6857】アドバンテストなどの半導体関連が商いを伴い大きく買われました。【9984】ソフトバンクグループも物色人気となりました。他にも、【6758】ソニーグループが値を上げ、【6861】キーエンスも上昇しました。半面、【9107】川崎汽船などが利益確定売りで冴えず、【2651】ローソンなどは急騰の反動で値を大きく下げました。他にも、【3608】TSIホールディングスは1Qの利益が上期の計画を大幅に超過しましたが、株価が高値圏にあったことや上方修正がなかったことなどから、材料出尽くしと受け止められてストップ安まで売り込まれました。
7月12日水曜
「日経平均株価は反落、日銀の金融政策会合を前に様子見ムード強い!」
12日の国内株式市場で日経平均株価は反落し、前営業日比259円64銭安の3万1,943円93銭で終えました。
【上昇銘柄】
では、【6920】レーザーテックが大きく売られたほか、【6857】アドバンテストなどの半導体関連が総じて軟調でした。【6323】ローツェは値下がり率トップに売られ、【2792】ハニーズホールディングスも下げが目立ちました。半面、売買代金2位に食い込んだ【9984】ソフトバンクグループが堅調、【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループなどのメガバンクが上昇しました。【9101】日本郵船などの海運大手も買いが優勢となりました。他にも、【2651】ローソンがストップ高に買われ、【6194】アトラエが値を飛ばしました。
7月11日火曜
「日経平均株価は6営業日ぶりに反発するも、後半値を消す展開に!」
11日の国内株式市場で日経平均株価は6営業日ぶりに反発し、前営業日比13円84銭高の3万2,203円57銭で終えました。
【上昇銘柄】
では、売買代金首位の【6920】レーザーテック、同2位の【6857】アドバンテストがいずれも上昇。【8035】東京エレクトロンも商いを伴い値を飛ばしました。【7453】良品計画が買われ【3853】アステリアが値上がり率トップとなりました。半面、【6526】ソシオネクストが下値模索、【4523】エーザイなどの医療薬品も売られました。【7974】任天堂も売り優勢となりました。
7月10日月曜
「日経平均株価は5営業日続落、足元の円高・ドル安傾向が重荷に!
10日の国内株式市場で日経平均株価は5営業日続落し、前週末比198円69銭安の3万2,189円73銭で終えました。
【上昇銘柄】
では、売買代金トップが【6920】レーザーテック、2位が【6857】アドバンテストと半導体主力株が売買代金上位2位を独占しましたが、いずれも売りに押される展開となりました。この他、【4523】エーザイが安く、【6861】キーエンスも冴えない。【6093】エスクロー・エージェント・ジャパンも大幅安となりました。半面、【9984】ソフトバンクグループが堅調な動きを見せ、【8058】三菱商事も上昇しました。【7453】良品計画はストップ高で買い残を残しました。他にも、【3093】トレジャーファクトリーが急伸したほか、【8016】オンワードホールディングスも大幅高となりました。
来週の日経平均株価は一進一退の動きになりそうです。月曜日が海の日により休場で4営業日立ち合い。国内は特段の材料に乏しく、米国株や為替の動向に翻弄され続ける展開が想定されます。米国では19日に決算発表を控えている企業があり、米国のグロース株の方向性を占う意味で注目されます。今週、CPIなどを確認したことで、米国の長期金利が低下基調となった点は株高への期待を高めます。ただ、米国の金利が低下すると為替が円高(ドル安)に振れやすい点は日本株にとって逆風となります。翌週は中央銀行イベントが集中する週となるため、関連報道が相場を撹乱する可能性も視野に入ります。米国株高への期待と円高進行への警戒が同居して、日本株は方向感が出づらいと予想します。