温暖化防止へ削減で合意
きょうのことば
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2023/8/20 5:30
▼石炭火力発電 石炭を燃やしてお湯を沸かし、蒸気でタービンを回して発電する。資源が豊富で安いのがメリットだ。2022年時点で世界の電源の36%を占める。温暖化ガスの二酸化炭素(CO2)の排出量が化石燃料でも特に多い。大気汚染につながる窒素酸化物(NOx)なども生じる。
21年の第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)で、気温上昇に歯止めをかけるために石炭火力を段階的に削減することで合意した。主電源として頼らざるを得ない国もなお多く、世界は一枚岩になりきれていない。翌22年のCOP27で議論にめぼしい進展はなかった。
日本は電源の3割を占める。エネルギー基本計画では30年度も2割と想定する。再生可能エネルギーを拡大していく過程の調整電源との位置づけだ。一気に減らすのは電力の安定供給の観点から難しい現実もある。政府は古くて効率の悪い発電所の更新を促したり、アンモニアなどの代替燃料の導入を支援したりしている。
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