高額品の好調続く
#小売り #ビジネス
2024/4/1 17:50
百貨店大手4社は3月も全社が増収となった（東京都新宿区の伊勢丹新宿本店）
三越伊勢丹ホールディングスなど百貨店大手4社が1日発表した3月の既存店売上高（速報値）は、全社が前年同月比で増収だった。1年以上、全社増収が続いている。ラグジュアリーブランドや宝飾品といった高額品が人気だ。インバウンド（訪日外国人）の来店も多く、高島屋の免税売上高は単月で過去最高だった。
高島屋は21.2%増、エイチ・ツー・オーリテイリンググループの阪急阪神百貨店は19.9%増だった。三越伊勢丹は17.3%増え、J・フロントリテイリンググループの大丸松坂屋百貨店は13.7%増だった。
高額品の需要が旺盛で、大丸松坂屋ではラグジュアリーブランドの売り上げが28・3%増となった。三越銀座店（東京・中央）ではハンドバッグの売り上げが54.3%伸びたほか、阪急本店（大阪市）でも宝飾品が5割伸びた。
免税売上高は高島屋（2.7倍）と阪急阪神百貨店（増減率は非公表）が単月として過去最高を更新した。大丸松坂屋は2.9倍、三越伊勢丹は90%増だった。アジアからの来店が多く、ラグジュアリーブランドや宝飾品、時計などが人気だ。
例年より寒い日が続いたことで春物衣料は一部で苦戦した。各地で平年より遅い桜の開花となったことで、総菜や弁当など花見向けの食料品の販売が見込みを下回った店舗もあった。
