中央銀行デジタル通貨とは 世界の中銀の9割が研究
きょうのことば
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2024/4/4 2:00
▼中央銀行デジタル通貨 中央銀行が発行するデジタル通貨で、英語では「CBDC（Central Bank Digital Currency）」と呼ぶ。一般的にデジタル化、円やドルといった法定通貨建て、中銀の債務として発行されるといったことが要件となる。世界の中銀の9割超がCBDCの研究に着手している。決済の効率性向上やキャッシュレス決済の普及などが期待される。
CBDCは大きく分けて2種類ある。金融機関同士の大口決済を目的とした「ホールセール型」と、個人や企業を含む幅広い主体の利用を想定した「一般利用型（リテール型）」だ。一般利用型については、銀行口座がなくてもスマホがあれば利用できるため、金融サービスが行き届いていない新興国が積極的に導入している。中国では一般市民も対象に幅広い地域で実験を展開する。
日銀は2023年4月から、実用化を見据えた「パイロット実験」を開始し、実験用のシステム構築に取り組んでいる。先進国では欧州中央銀行（ECB）が先行しており、同年11月からデジタルユーロの導入に向けた「準備段階」に入った。法整備を経て、発行は28年ごろとの見方がある。
