バンブーズブログ

社会の大きな流れは新聞のトップニュースに掲載されます。 その情報を読み続けていくと数年先が見えてきます。それは怖いものなしです。

【2024年4月15日株レポート】

■本日の株式相場状況
「緊迫化する中東情勢嫌気も売り一巡後は下げ渋る展開
に!」
15日の日経平均株価は反落し、前週末比290円75銭安の3万9,232円 80銭で取引を終えました。
本日の《国内株式市場》 は、リスク回避目的の売りがかさみ、日経平均株価は大きく下値を 探る展開で始まりました。前週末の米国株式市場では、中東でのイ ランとイスラエルの対立が一段と緊迫化するなか、地政学リスクを 嫌気してハイテク株を中心に幅広く売り込まれる地合いとなりまし た。これを受けて国内株式市場でも投資家のセンチメントが急速に 弱気に傾き、朝方は先物主導の売り圧力も加わり、日経平均株価の 下げ幅は700円を超える下げで、節目の3万9,000円大台を割り込む 場面もありました。ただ、その後は買い戻しや押し目買いが入り漸 次下げ渋る展開に。3万9,000円台前半は上値も重く戻り足も限ら れ、結局300円近い下げで着地しました。
【業種別】 では、医薬品、空運業、情報・通信業、その他製品、その他金融業 などが下落した一方、電気・ガス業、海運業、非鉄金属、石油・石 炭製品、ゴム製品などが上昇しました。
【個別銘柄】 では、売買代金トップの【6920】レーザーテックが大きく値を下げ たほか【6526】ソシオネクスト、【6146】ディスコなどがいずれ も下値を探る展開。経常利益予想を下方修正したことから【4503】 アステラス製薬も大幅安となりました。【3046】ジンズホールディ

ングスがストップ安となり、【3994】マネーフォワードも急落しま した。
一方、売買代金2位にランクインした【9501】東京電力ホールディ ングスなどをはじめ電力株が買われ、半導体関連では【6323】ロー
ツェが逆行高と気を吐きました。また、中東情勢の不透明感に伴う 資源関連価格の上昇を受けて、【5711】三菱マテリアル
【5713】住友金属鉱山が上昇しました。 【チャート分析】
15日の日経平均株価・日足は「小陰線」となりました。米国では本 日、3月の小売売上高など経済指標がいくつか出てきます。雇用指 標や物価指標に続いて小売指標まで強かった場合には、米国は利下 げの必要がないとの見方が浮上してきます。米国株の短期的な方向 性を占う意味では、結果があまり強くない方が好ましい。本日の日 本株は底堅かったとはいえ、大きく下落していることから、米国株 の基調が弱ければ、どうしてもそれについてくるような動きになり ます。本日の米国株に強い反発が見られるか、また、先週4.5%台 に乗せた米国の長期金利(10年債利回り)が今週は低下してくるかと いった点が大きく注目されそうです。
プライム市場の売買高概算は16億0,886万株、売買金額は概算で3兆 9,857億円でした。
15日新興企業向け株式市場で東証グロース市場250指数は3営業日続 落しました。終値は前週末比6.62ポイント安の680.75でした。中東 の地政学リスクへの警戒などから12日の米国株式相場が下落した流 れを引き継ぎ、国内の新興株も売りに押されました。長引く株価低 迷で、主な買い手である個人投資家の関心が薄れていることも重荷 となったようです。
【グロース市場】

では【5253】カバーや【4478】フリーが下落しました。一方、今 期黒字転換見通しを前週末に発表した【5595】QPS研究所買い が集中し、制限値幅の上限で配分されました。また【6255】エ ヌ・ピー・シーも上昇しました。