バンブーズブログ

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NYダウ、反落し140ドル安 中東の地政学リスクが重荷


 
 
#株式 #マーケット #海外
2024/8/13 5:51 (2024/8/13 7:05 更新)
 
【NQNニューヨーク=矢内純一】12日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落し、前週末比140ドル53セント(0.35%)安の3万9357ドル01セントで終えた。14日の7月の米消費者物価指数(CPI)など週内に重要な経済指標の発表があり、買いを控える雰囲気が強かった。中東の地政学リスクも意識され、主力株の一部に売りが出た。ダウ平均の下げ幅は200ドルを超える場面があった。

今週は7月の米CPIのほか、13日に7月の米卸売物価指数(PPI)、15日に7月の米小売売上高が発表される。今月に入り、米景気が市場の想定以上に減速しているとの懸念が強まり、株式相場の大幅な調整につながった。景気や金融政策の先行きを見極めるうえで重要な経済指標の発表を前に持ち高調整の売りが出やすかった。

中東の地政学リスクへの警戒も投資家心理の重荷となった。イランが近くイスラエルを攻撃するとの観測が高まっており、12日の米原先物相場が前週末から4%ほど上昇した。中東情勢の悪化が原油高を通じて世界経済や企業業績に影響するとの見方から、売りも出やすかった。

ダウ平均は上昇する場面もあった。12日の外国為替市場では円安・ドル高が進み、円キャリー取引の急激な巻き戻しが一服。相場急変に対する過度な警戒が後退し、株式相場の支えとなった。市場では「前週までの株式相場の乱高下は落ち着きつつあるが、中東リスクから相場が再び不安定になる可能性がある」(インタラクティブ・ブローカーズのホセ・トーレス氏)との指摘があった。

ダウ平均の構成銘柄では、ボーイングプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が売られた。インテルシスコシステムズも下げた。半面、ユナイテッドヘルス・グループやウォルマート、アップルが買われた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸した。前週末比35.307ポイント(0.21%)高の1万6780.609で終えた。エヌビディアが4%上昇した。一方、アルファベットとテスラは下げた。