「日経平均株価は続伸、米中間選挙目前でも買い気の強い展開に!」
8日の国内株式市場で日経平均株価は続伸し、前営業日比344円47銭高の2万7,872円11銭で終えました。
本日の国内株式市場は朝方から主力株を中心に買いが優勢となりました。前日の米国株式市場では米中間選挙を目前にしても買い気は衰えず、NYダウは400ドルを超える上昇を示しました。これを受けて国内株式市場もリスクを取る動きを誘発、先物主導で日経平均株価は大きく水準を切り上げる展開になりました。一時上げ幅は400円を超え、2万8,000円台を視野に入れる場面もありました。日経平均寄与度の高い値がさ株への買いが目立ったほか、好決算銘柄に投資資金が集まり全体指数を押し上げた形となりました。
【業種別】
では海運、鉱業、保険などが大幅上昇。下落は空運、その他金融、陸運の3業種のみとなりました。
【個別銘柄】
では、売買代金首位となった【6920】レーザーテックが大きく買われ、【8035】東京エレクトロンも買い人気を集めるなどの半導体製造装置関連が強かったです。【9984】ソフトバンクグループは商いを伴い上昇加速となりました。【6758】ソニーグループが上値指向となり、【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループなどのメガバンクも堅調な動きとなりました。その他にも、通期の営業利益見通しを引き上げ、自己株取得も併せて発表した【4183】三井化学が後場に急騰しました。反面、【8058】三菱商事が売りに押され、【9983】ファーストリテイリングも冴えない様子となりました。【8591】オリックスが軟調となり、上期決算が失望を誘った【9519】レノバは値下がり率トップに売られました。その他にも、【3660】アイスタイルも利益確定売りで大幅下落となりました。
【チャート分析】
8日の日経平均株価・日足は上にやや長く、下に短いヒゲを伴う「大陽線」となりました。ローソク足は一目均衡表の雲を上抜け、「強気相場」のシグナルが点灯しています。また、ローソク足が25日移動平均線(2万7,104円53銭)、75日移動平均線(2万7,624円20銭)など主要な移動平均線を上回っており、市場では「テクニカル面では相場が大きく好転している」との声もありました。まずは、目先の日経平均株価節目の2万8,000円を回復できるかが焦点となりそうです。
東証プライム市場の売買高は13億4,469万株、売買金額は概算で3兆3,237億円でした。
8日の新興企業向け株式市場で東証マザーズ指数は続伸しました。終値は前営業日比7.96ポイント(1.09%)高い741.02でした。米中間選挙で大統領の政党と議会の多数党が異なる「ねじれ」となれば、株式市場の逆風となりやすい法案成立が難しくなるとの見方から前日の米国株式相場は上昇しました。投資家心理の改善を受け、8日の国内新興市場でも買いが優勢でした。
【東証グロース市場】
では、【4194】ビジョナルや【5032】ANYCOLORが上昇しました。一方、【7388】FPパートナーや【9552】M&A総合研究所が下落しました。