バンブーズブログ

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リーマン・ショックとは 『きようのことば』

 金融機関で信用不安が連鎖
 
きょうのことば
#きょうのことば
2023/9/16 2:00
リーマン・ショック 2008年9月15日に起きた米投資銀行リーマン・ブラザーズの経営破綻を機に、世界的な金融危機と不況に発展した現象のこと。巨大金融機関への救済措置がとられなかったことで市場参加者に不安が広がり、企業にお金が出回らなくなる信用収縮が深刻化した。生産活動や貿易の減少など実体経済に大きな下押し圧力がかかった。

 
発端は米住宅バブルの崩壊だ。信用力の低い個人向けの住宅ローン(サブプライムローン)の焦げ付きが進み、それらを束ねた証券化商品が値下がりした。大量に保有していたリーマンの資金繰りが行き詰まった。サブプライム関連の金融商品は世界中に出回っており、疑心暗鬼による信用不安が世界の金融機関に連鎖した。日本はサブプライムによる直接の影響は限られたものの、急激な円高進行などを通じて経済に大きな悪影響が及んだ。

リーマン・ショックの反省を踏まえ、金融危機の再発を防ぐための国際的な銀行規制の枠組みが強化された。各国の監督当局で構成するバーゼル銀行監督委員会は「バーゼル3」と呼ぶ新規制を整備した。国際的に活動する大手行を対象に、損失を吸収する自己資本を充実させたり、ストレス下でも一定の資金流出に耐える手元流動性を確保させたりする仕組みが整えられた。