バンブーズブログ

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NYダウ8日ぶり反落、40ドル安 過熱感から売り優勢


 
 
#北米 #国際
2023/11/9 5:16 (2023/11/9 6:39 更新)
 
【NQNニューヨーク=横内理恵】8日の米株式市場でダウ工業株30種平均は8営業日ぶり反落し、前日比40ドル33セント(0.11%)安の3万4112ドル27セントで終えた。前日までの急ピッチの上昇で過熱感が意識された。半面、米国の利上げ観測の後退を背景にハイテクやディフェンシブ株などに物色が入り、相場を下支えた。

ダウ平均は前日までの7営業日の間に1700ドルあまり上昇し、短期間に大きく水準を切り上げていた。8日は利益確定や持ち高調整の売りが優勢になり、一時は150ドルあまり下げた。

朝方は買いが先行し、ダウ平均は午前に100ドル上げる場面があった。前週発表の米経済指標が景気減速や労働需給の緩和を示し、市場の一部で米連邦準備理事会(FRB)の利上げ局面が終了したとの見方が強まった。8日の債券市場では米長期金利が4.5%台前半(前日終値は4.56%)で推移する場面が目立った。米長期金利の低下基調で、株式の相対的な割高感が薄れる傾向にある。

市場では「足元の上昇に乗り遅れまいとする機関投資家が相場の動きに追随した買いを入れている」(シーミス・トレーディングのジョゼフ・サルッジ氏)との声があり、株価が下がる場面では押し目買いが入った。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数とハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は小幅に上げて終えた。

ダウ平均ではドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスが安い。石油のシェブロンや工業製品・事務用品のスリーエム(3M)など景気敏感株も売られた。一方、ソフトウエアのマイクロソフトスマートフォンのアップルが高い。バイオ医薬品のアムジェンなどの業績が景気に左右されにくいディフェンシブ銘柄も上げた。

ナスダック指数は小幅ながら9日続伸した。前日比10.558ポイント(0.07%)高の1万3650.414と、10月中旬以来の高値で終えた。9日続伸するのは11連騰した2021年10〜11月以来、約2年ぶりだった。画像処理半導体のエヌビディアなどが買われた。