本日の株式相場状況
「金融株が指数を牽引し、後半にかけて買い戻し加
速!」
25日の国内株式市場で日経平均株価は続伸し、前営業日比368円50 銭高の3万9,173円15銭で取引を終えました。
《本日の国内株式市場》 は、朝方こそ気迷いムードで売り買いを交錯させましたが、その後 は広範囲に買い戻しが入り日経平均株価は次第高の展開となりまし た。
《前日の欧州株式市場》 では主要国の株価が総じて切り返す動きとなり、米国ではNYダウ が5連騰と気を吐いたものの、エヌビディアが急落するなど半導体 関連株の下げがきつく、ナスダック総合株価指数は3営業日続落と なりました。これを受けて国内株式市場では半導体セクターの主力 株などに売りがかさみ、リスク回避ムードも漂いましたが、銀行や 保険などの金融株や自動車株、エネルギー関連株が買われるなどバ リュー株中心に投資資金が流入し、全体相場を押し上げました。半 導体関連を除けばほぼ全面高商状となりました。ただ、商い面では 盛り上がりを欠いており、売買代金は4兆円台に到達しませんでし た。全業種が上昇したなか、
【業種別】 保険業、輸送用機器、銀行業、証券・商品先物取引業、鉱業の上げ が目立ちました。
【個別銘柄】 では、【7203】トヨタ自動車が商いを伴い上値を伸ばしたほか、 【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが物
色人気。長期金利上昇を受けて【8308】りそなホールディングスな ど金融株が総じて買われました。このほか【3738】ティーガイアが 一本値でストップ高に買われ、【7013】IHIが値を飛ばしまし た。半面、売買代金首位の【6146】ディスコが大幅安に売り込ま れ、売買代金2位の【6920】レーザーテックも下値を試す展開。 【6723】ルネサスエレクトロニクスが安く、【9984】ソフトバンク グループなど半導体株が下落。このほか【4385】メルカリが大きく 売られ、【5698】エンビプロ・ホールディングスが大幅安となり、 【6976】太陽誘電も総じて下落しました。
【チャート分析】
25日の日経平均株価・日足は「小陽線」となりました。日経平均株 価は意外感のある上昇が2営業日続いて節目の3万9,000円を難なく 超えてきました。本日強かった銘柄は、金融株は6月前半に調整し ていた銘柄が多く、トヨタ自動車は直近まで下げ基調が続いていま した。さほど過熱感はないだけに、一段高に対する期待が高まりま す。主力大型株が人気を集めたことで、プライムの売買代金も最近 の中では高水準となりました。間を置かず次の節目の3万9,500円を 超えられるようなら、5月や6月の高値も上回ることになり、明日は 買いに勢いがつく展開が期待できそうです。
プライム市場の売買高は15億4,831万株、売買金額は概算で3兆9,594 億円でした。
25日の新興企業向け株式市場で東証グロース市場250指数は続伸し ました。終値は前営業日比8.53ポイント高の647.30でした。日経平 均株価の上げ幅が一時400円を超えるなど株式相場全体が急速に強 含むなか、新興株にも投資余力の増した個人投資家などの買いが入 りました。東証プライム市場の主力株と比べた出遅れ感は引き続き 強いとの見方も買いを誘いました。
【グロース市場】 では、【5246】ELEMENTS、【6255】エヌ・ピー・シーが
上昇しました。半面、【5253】カバー、【196A】MFSは下落し ました。
