【2022年11月21日株レポート】
本日の株式相場状況
「日経平均株価は3営業日ぶりに小反発、膠着状態強まり一進一退の展開!」
21日の国内株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに小反発し、、前週末比45円02銭高の2万7,944円79銭で終えました。
本日の国内株式市場は手掛かり材料に欠けるなか、狭いレンジでの一進一退が続きました。前週末18日の米国株式市場では、NYダウが199ドル高と3営業日ぶりに反発しましたが、ナスダック指数は同1ポイント高と横ばい圏で推移しました。衣料関連やヘルスケア株などが堅調で、これを受けたこの日の日経平均株価も一時100円を超す上昇となり2万8,007円まで値を上げる場面もありましたが、買い一巡後は売りに押され、前場は小幅なマイナス圏で取引を終えました。後場に入ってからは膠着状態が一段と強まり、2万7,900円前後での一進一退が続き、方向感に欠け様子見状態となりました。
【業種別】
では海運、卸売、鉄鋼などが上昇した一方、鉱業、その他製品、パルプ・紙などが下落しました。
【個別銘柄】
では、【6920】レーザーテックや【8035】東京エレクトロン、【6857】アドバンテストなどの半導体関連株が高く、【9227】マイクロ波化学などの中小型株が値を飛ばしたほか、ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが子会社を通じて株式を買い増した【8001】伊藤忠商事や【8058】三菱商事などの商社株が買われました。その他にも、10月の月次動向が好感された【9962】ミスミグループ本社が買われました。半面、【9983】ファーストリテイリングや【7974】任天堂などが安く、【1605】INPEX、【1514】住石ホールディングスなど資源・エネルギー株が下げました。その他にも、23年3月期連結純利益の減額修正を発表した【8630】SOMPOホールディングスが急落しました。
【チャート分析】
21日の日経平均株価・日足は「小陰線」となりました。3営業日連続で、心理的節目2万8,000円を取引時間中に上回りながらも終値で下回り、定着できていません。5日移動平均線(2万7,958円72銭)も3営業日連続で終値で下回り、上値の重さが意識されます。下押しの場合、75日移動平均線(2万7,638円83銭)や、13週移動平線、26週移動平線、52週移動平線が集まる2万7,400円付近が下値めどになりそうです。
東証プライム市場の売買高は9億6,530万株、売買金額は概算で2兆4,510億円でした。
21日の新興企業向け株式市場で東証マザーズ指数は3営業日ぶりに反発しました。終値は前週末比0.68ポイント(0.09%)高い783.24と、前週半ばにかけて大幅に上昇してきたため利益確定売りが上値を抑えましたが、好材料が伝わった一部の銘柄への買いが指数を支えました。
【東証グロース市場】
では、【4194】ビジョナルや【4393】バンク・オブ・イノベーショ【6613】QDレーザが上昇しました。一方、【4565】そーせいグループや【4579】ラクオリア創薬 などバイオ関連の下げが目立ちました。